ジャンル | ハイファンタジー |
オススメ度 | ★★ |
なろうURL | https://ncode.syosetu.com/n3655ia/ ※なろうでは更新なし |
カクヨムURL | https://kakuyomu.jp/works/16817330650771301031 |
作者 | 四つ目 |
作品概要
何度も何度も色んな人生を過ごした。
そしてどの人生も品行方正に真面目に真っ当に生きた。
だがどの人生でも最後は誰かに騙され、殺され、酷い結末になった。「―――――ああ、そうか、この世界は悪党じゃないと生きられないのか。なら、悪党に、なろう」
そして見た目は少女の生物兵器として次の生を受け、都合よく強靭な体を手に入れた。
悪党になろうー殺され続けた者の開き直り人生ー
ならば今度こそは好きに生きようと、その力を振るって悪党を目指す。
果たして元々生真面目な人間が本当に悪党になれるのか。それは本人にも解らない。
過去の人生で規律に忠実すぎた主人公が、好きなように生きると決意し謳歌する作品です。
本作品をオススメできる人
- じっくりと長編を読み進めたい人
- 主義主張が一貫している主人公が好きな人
読んでみての感想
この作品の主人公は転生を何度も繰り返しているタイプです。
ただし、生きてきた世界それぞれでシステムが異なっており、知識チートはしません。
作中の描写の数々から、主人公は過去に愚直なほど規律に準じて生きてきたのだろうと思う部分があり、前世まで嵌められて死んできたことへの信憑性が伺えます。
この主人公のかつての真面目さというのは、「誰しもが大人になるにつれて手放していったもの」に通ずるものがあり、きっと貴方も共感できることでしょう。
また、好きに生きると決意はしていますが、生まれ持った善性を捨てたわけじゃないところがミソです。
規律の中で生きてきた善人が、規律を無視する善人になった形なので、気に入らないと思ったやつを全員ぶっ飛ばすようなスカッとを求めて見る作品ではありません。
現代社会で生きている人が一度はモヤモヤしたことがあるような、
世の理不尽に対しての「否」を描いているとても良い作品です。
好みの分かれる要素
- エタり気味な作者
作者の過去作もとても面白いのですが、人気の長編作品は例外なく1年以上更新されていません。
この作品もそうなる可能性が0じゃないのが悲しいところ。