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オススメ度 | ★★ |
ジャンル | VRMMO |
話数 | 146話 (連載中) |
作品公開日 | 2020/07/01 |
なろうURL | なし |
カクヨムURL | https://kakuyomu.jp/works/1177354054906469528 |
作者 | 百瀬十河 |
※オススメ度の基準はこちらのページをご参照ください。
作品概要
リーエン=オンライン。
新技術を惜しみなく注いだグラフィックと壮大な世界観。全てが魅力的と言う触れ込みで、巷に噂が広まっていた新作VRMMO。
βテストは一切行われず、内容が垣間見れるのは、公開された短いトレーラームービーのみ。
プレイヤーは成人済みに限定され、アカウント登録時にリモート精神鑑定を含めたメディカルチェックの提出と、生体認証まで必要となるものだから、審査だけでも数日かかる。
それでもVRMMO好きの俺は早々に面倒な登録申請を終わらせ、結果の通知を心待ちにしていた……筈だった。そんなある日。
仮面は二枚被れ より引用
リーエン=オンラインの正式リリース前に、運営会社から呼び出しを受けた俺に告げられた言葉は、予想外のものだった。
誰も彼もが裏の顔を持つVRゲームで、大きな「敵」となる物語です。
本作品をオススメできる人
- 一風変わった設定の作品を探している人
- 主人公が悪役側の作品を探している人
読んでみての感想
※書籍とWeb版とで題名が異なっています。
この感想はWeb版を読んでのものです。
1、感想
「大虐殺をしていただけませんか?」
データであるNPCではいずれ攻略法が確立されてしまう。
そんな理由から運営からプレーヤーの敵となること、「大虐殺」を依頼された主人公の歩む道とは?
本作は、主人公が悪役として君臨するまでの物語であり、悪役転生に通ずる部分のある作品です。
ゲームシステムそのものが斬新で、表と裏の2つのジョブを全員が持っており、
個人的にはこの設定が成立するのはVRゲームだからこそと思っています。
2つ目の顔がバレて指摘されるとスキルが弱体化されますが、逆に見破る側は報酬が出るといった、人狼要素など。
設定が斬新なこともあって、これからどうなるのか?が読みづらく
テンプレ設定に飽きた方にもお勧めできる良作です。
2、印象に残った点
本作の特筆事項として、前述の通り2つのジョブを持つ点が挙げられます。
ですが、詳細を文字で語っても理解することは難しく、序盤だけでも一読することをオススメします。
この世界のシステムについて、実践を踏まえて描かれているのでぜひ物語を通して実感してみてください。
3、構成・スタイル
大きな目標のために、少しずつ人脈や強さを得ていく構成になっています。
目的が大虐殺となると、阻止するプレイヤーの視点や自身の暗躍などで群像劇の面が強く出る可能性がある作品です。
4、キャラクター
主人公は至って普通の価値観を持ちつつ、2つの顔をもつシステムの都合上RP※をしている場面があります。
誰がどんな裏の顔を持っているのかを考えながら作品を読むことができるのも1つの楽しみ方です。
※RP=ロールプレイ 役割を演じること
5、世界観・テーマ
スキルのあるファンタジーMMOの世界観です。
全ての人が2つの面がある中の王政となると、制度やらの細かいディティールが非常に難しいのではと思いますが、ゲーム中に深く関わらないのであれば考えなくともいいので特に気になりませんでした。
好みの分かれる要素
- 更新頻度
作品の根幹である「大虐殺」が未だ見えないまま、更新が停滞中です。
こういった作品の場合、
主目的を進める → 大きな出来事 → 問題発生 → 対策や戦闘 → 主目的を進める
という風に進んでいくことが多いですが、本作は1番最初の「主目的を進める」段階で更新が停滞しています。
設定が面白いだけに、大きな展開を迎える前に滞っていることが残念で、今後の更新が待ち遠しい作品です。