ジャンル | 恋愛 |
オススメ度 | ★ |
なろうURL | https://ncode.syosetu.com/n0055he/ |
カクヨムURL | なし |
作者 | 4^2/月乃宮 夜 |
作品概要
薬術の魔女は政府の考案した魔力の相性だけを考慮した結婚制度『相性結婚』に巻き込まれる。相性結婚の相手は一回りも年上の宮廷魔術師の男だった。身分も年齢も(ついでに身長も)大きく差がある2人は互いの価値観の違いに翻弄される。
これは、薬術の魔女と呼ばれる薬以外にほとんど興味のない(無自覚)少女と、何でもできるが周囲から認められず性格が歪んでしまった魔術師の男が制度によって出会い、互いの関係が変化するお話。
薬術の魔女の結婚事情 より引用
掴みどころのない女の子を取り巻く環境の変化を楽しめる作品です。
本作品をオススメできる人
- ゆっくり進む恋愛模様が好きな人
- ファンタジー世界の奥行きを楽しみたい人
読んでみての感想
相性で結婚が決められる制度があるファンタジー世界が舞台の作品。
平民から学園の薬学コースを修学している主人公に、結婚相手が見つかるところから物語は始まります。
作品概要にもあるように、最初は主人公も結婚相手もドライです。
体裁のためであったり、虫除けを前提に婚約者として過ごす義務期間をまず終わらせる方針を固めます。
そんな中、通っている学園には3人も転入生が来ることに。
(ちなみにこの作品のなろう要素はこの転入生達が担っています。)
貴族と転入生、様々な人の思惑が交差することで少しずつ婚約者との交流が増えていく2人の行く末は如何に。
感情の移ろいがじっくり描かれており、恋愛を楽しみたい方には非常にオススメです!
また、本編が長く、腰を据えて物語を進めるタイプの作品です。
個人的に好きだった世界設定として、「神」の描写があります。
なろう系では神とは超越している存在で、善悪に分かれる描写が多いですが、
本作は敵でも味方でもないような「一筋縄ではいかない存在」として描かれており、世界の奥行きを感じることができてよかったです。
好みの分かれる要素
- 世界観の開示が少し遅め
世界観説明や用語解説はゆっくり行われるため、少し置いてかれがちです。
読んでいて少し共感できない部分が出てくるかもしれません。
ですが、結局何だったんだ・・・?と空中に浮いたままになることはあまりなく、
わからなくなっても少し先まで読み進めてみることをオススメします。