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| ジャンル | 恋愛 |
| オススメ度 | ★ |
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| カクヨムURL | なし |
| 作者 | 早瀬黒絵 |
作品概要
わたくしは初代聖女の末裔にして王太子の婚約者だった。けれど闇属性の魔力持ちで死霊術が得意だったせいで家族からも婚約者からも好かれてはいなかった。そうだとしても、わたくしは確かに公爵令嬢で王太子の婚約者であったはずなのに。「死霊術師など穢らわしい」最期に婚約者はそう言った。魔族と通じてなどいなかったのに処刑された。……絶対に許さない。前世の記憶(乙女ゲーム)を思い出し、リッチとして密かに復活した元公爵令嬢レイチェルだが、復讐するために魔族側について魔王を復活させたら何故か魔王から「あなたは私の運命だ」と言われて……？
「死霊術師など穢らわしい」と処刑されたので、お望み通り魔族に転身します。 より引用
自身の職業から婚約破棄、果てには処刑に待て発展した悪役令嬢の復讐譚です。
本作品をオススメできる人
- 人外転生が好きな人
読んでみての感想
謂れのない罪から処刑されることになった主人公は、死の直前に前世の記憶を取り戻します。
題材となっている乙女ゲームの知識も思い出しますが、やり直す時間などある筈もなく、そのまま処刑されることに。
本作で何よりも悪辣なのは「ゲームでは悪役令嬢が死なないルート」だったのにも関わらず、処刑されたと言う点です。
主人公は悪意を持って殺されたことを悟りながら死に、リッチに変貌して祖国への復讐を始めます。
転生作品ではわかりやすく悪者や愚か者を作る傾向があり、本作も例外ではありませんが
本編への登場頻度は少なく、読んでいく際のストレスは控えめです。
前述の通り復讐譚なので、最終的にやり返しはしますが過度に残酷な描写はなく、淡々と行われます。
中編という短さから、恋愛要素は性急に進んでいきます。
その中でも、相手を手に入れるためにスキルを行使する容赦のなさはあまり見ないタイプなので面白かったです。
好みの分かれる要素
- 設定が少しふわふわしている
ネタバレになるので詳細は省きますが、前々世が出てきます。
これの時系列がいまいちわからない部分があり、時系列としてどっちが前世でどっちが前々世なのか？
仮に現代知識が前々世だとしたら、前世だけ思い出さなかったのか何故なのか？等々の若干気になるところがあります。
最終的に話の大筋には関係ないので描写されていないのかもしれませんが、細かい部分もキッチリしている作品を探している方には合わないかもしれません。
漫画版
本作の書籍は現在、漫画版のみとなっています。
下記サイト(Webコミックガンマ＋)で公開されているので気になった方はぜひ一読を！
