冒険しない私の異世界マニュアル

作品概要

ドアを開けるとそこは異世界だった。あるのは川と森と自分の部屋、そして異世界を生きていくためのマニュアルノート。
森を抜ければ街らしいけど、なにをするのも自由というなら、私はここで暮らそう──。
事件もざまあも起こらない、寝る前に穏やかに読める（はず）の異世界転移小説。たき火にあたって美味しいものを食べよう。

冒険しない私の異世界マニュアル　より引用

異世界で自分のやりたいことを決めていく、主人公のスローな成長物語です。

本作品をオススメできる人

• コツコツ積み重ねる物語が好きな人
• 穏やかな物語を探している人

読んでみての感想

１、感想

異世界スローライフ系の作品です。

カテゴリーは恋愛になっていますが、個人的にはファンタジー寄りの作品だと思いました。
というのも、作品の主軸は異世界に生きていくことで、今のところ恋愛はサブ要素ぐらいの含有量です。

個人的な意見として、恋愛は起承転結を経て動く感情表現をメインとするものであり、
本作60話時点では異世界作品カテゴリーが妥当だと感じました。

なお、連載中作品のため、今後の展開で恋愛が主軸となる可能性もあります。

２、印象に残った点

本作は増える仲間がほぼ動物です。
そして、作中の後書きにペットの生死ネタバレがあります。

好みが分かれるかもしれませんが、私はペット生死のネタバレはあると嬉しい派なのでよかったです。

３、構成・スタイル

起承転結のない作品スタイルですが、1話完結でもありません。
作品概要にもあるように、ゆるっと異世界を生きています。

４、キャラクター

主要人物達に癖はなく、標準的な価値観を持っています。
強いて挙げると、主人公は元の世界で実家が太めで浮世離れした描写があります。

他の登場人物達は深く関わらないことが多く、あまり掘り下げられません。
なお、初対面で主人公を軽く見る人間が登場するので苦手な方はご注意を。

５、世界観・テーマ

魔法やジョブのあるテンプレ異世界ですが、世界の仕組みについてはあまり深掘りされません。

好みの分かれる要素

• 恋愛要素

前述の通り、恋愛は物語の主軸ではないです。
主軸でないことに加え、相手に好意を抱く過程が性急であり、共感しにくい部分があります。

メディアミックス

執筆時現在は販売されていませんが、2024/9頃に書籍版も販売予定です。

Web版を読んで気に入った方はこちらも是非チェックいただければと思います。