やり直した彼らだけが後悔します。私は幸せになりますが。

作品概要

公爵令嬢アンジェリーナは、レオンハルト王子に婚約破棄を突きつけられた。彼の隣には、男爵令嬢メルクが居る。
メルクには前世の記憶があり、この世界は乙女ゲーム『花咲く頃に明ける夜』の舞台だった。
『悪役令嬢』アンジェリーナの断罪劇が終わり、物語はハッピーエンドで終わる……はずだった。
アンジェリーナと敵対していた『攻略対象』たちは、いつの間にか五年前の時間に逆行し、人生をやり直すことになる。
そして、やり直した彼らは『前の人生』の経験を活かして動き始めた。

※主人公アンジェリーナには、前世の知識はなく、また逆行の記憶を持ちません！

やり直した彼らだけが後悔します。私は幸せになりますが。　より引用

乙女ゲームに転生したヒロインがエンディングを迎えた先のお話です。

本作品をオススメできる人

• 一風変わった作品を探している人

読んでみての感想

舞台は乙女ゲームの世界、ヒロインが転生者としてハーレムエンドを迎えた後に逆行が発生。
その逆行の中で主人公に逆行前の記憶がなく、攻略対象側に記憶が残っている珍しい作品です。

記憶を持つ攻略対象達の方が、シナリオを変えようと積極的に動きかける異色の展開で進んでいきます。

攻略対象の行動が変わったことによって主人公の行動が変わり、
変わった行動によって「記憶を持つ誰かによるものか？」と疑心暗鬼になる場面もあります。

群像劇系の作品が好きな方にもおすすめできる作品です。

物語の後半にはちゃんと逆行の理由・背景にも触れられ、
ざまあや改心ポイントも王道からは外れた形になるのが本作の魅力と言えるでしょう。

好みの分かれる要素

• テンプレ展開

設定は王道を外していますが、最終的な構成は悪役令嬢作品に収束して行きます。
恋愛作品としての風変わりを求めて読む作品ではない点にご注意を。