らすぼす魔女は堅物従者と戯れる

作品概要

ソニア・カーネリアンは救国の魔女の一人娘。しかし盟約に従い招かれた婚礼の儀で、王子から婚約破棄を言い渡され、悪の魔女だと糾弾されてしまう。
「原作なら怒り狂って“らすぼす”化だけど、私はそんな間抜けじゃない」――ソニアは前世を覗いて得た“あにめ”の知識で危機を脱する。そして侮辱の仕返しに王子の騎士を手に入れて……。　

らすぼす魔女は堅物従者と戯れる

導入や大筋は悪役令嬢の破滅回避ものですが、一風変わった展開もあり、世界観も練られている良作です。

本作品をオススメできる人

• 完結済作品で良作を探している人
• 世界観や構成がちゃんとしている作品を探している人

読んでみての感想

前世の記憶から先の展開を知り、変えていこうという大筋自体はテンプレです。

先の展開を知った経緯が「過去視を使って」という少し珍しい展開であることや、何故未来視でないのかも作中でちゃんと説明されます。

最終的にはざまあをほんのりとしたのち、黒幕と対峙することになりますが、物語を作る上で重要な「ラスボスは予め登場させておく」という要素もちゃんと組み込まれています。

世界観や登場人物達の動機づけ、物語の構成がしっかりと練られている良作です。

漫画版

漫画版も作画がとても綺麗で読みやすい作品です。

現行連載分まで漫画版を読み、途中から小説版を読むのも話が入ってきやすいのでおすすめです。